数論への招待
加藤和也 数論への招待
定理1
120°整数三角形の120°の対辺は,3で割って1余る素数の積.
Ex. (7, 5, 3), (91, 80, 19)
定理2
90°整数三角形の90°の対辺は,4で割って1余る素数の積.
Ex. (3, 4, 5), (33, 56, 65)
定理3
4で割って1余る素数は,整数の二乗和で書ける.
Ex. 13 = 2^2 + 3^2, 53 = 2^2+ 7^2
90°整数三角形と複素数
4で割って1余る素数について,定理3より,整数を用いて,
とかけるから,は複素数平面上で に対応する点(の絶対値)であり,を斜辺とする直角三角形はに対応する.
(ここから,整数に対して,で直角三角形を作ることができることも分かる.)
4で割って1余るの"4"はが1の4乗根であることに由来する.
120°整数三角形と複素数
なるを用いて,120°整数三角形は,複素数平面上でに対応する点として表せる.
3で割って1余る素数について,整数を用いて,
と書けるから, は複素数平面上で に対応する点(の絶対値)であり,を斜辺とする120°整数三角形はに対応する.
(ここから,整数に対して,で120°整数三角形を作ることができることも分かる.)
3で割って1余るの"3"はが1の3乗根であることに由来する.
2019.5.23
・スタートアップゼミ
均衡配分。何度聞いても、最適化問題で等価な問題に書き換えられるところはすごい。t_a(w)を交通量w=0からx_aまで積分した値をすべてのaについて足し合わせて得られる値、をminにすることが、等価だというのは、いかなる発想として生まれたのか。
Frank-Wolfeについて、
1. まず、あるノードに着目してそこをOとし、他の全ノードへの最短経路探索して、ノードツリーの下、すなわち、Oから遠い方からDとして設定し、今設定されたDとその直前ノードとのリンク交通量を、そのOD組の全交通量+そのDから出る交通量の合計、を加える形で更新する。そしたら、ノードツリーを上に一個上がって、今度はそのノードをDとして、同様のことを繰り返す。ノードツリーを上がり続けて、Oまで来たら終了。
これを始点ノードOを順番に変えていって、全ノードOを経験させる。
2. これで交通量を決める1ループ。この段階での各リンクのコストを、リンクパフォーマンス関数で計算。
3. 更新されたリンクコストを用いて、再び、配分のループを回す。ここで出てくる配分結果、各リンクの交通量{y_a}は、降下方向ベクトルを求めていることになる。
4. 次の交通量{x_a(n+1)}は、
{x_a(n+1)} = {x_a(n)} + α(n) * (y_a - x_a(n))
で更新するが、ステップサイズαは、
min[0≦α≦1] Z(α)= Σa \integral _0 ^x_a(n+1) t_a (w) dw
なるαを取ってきて、{x_a(n+1)}として更新する。
2に戻って繰り返す。収束条件を満たすまで。
・夏研究にむけて
Arnottは渋滞を考慮したが、一方で、滞在効用を考慮するというのもできる。
中心市街地を半径rとかで取って、そこの滞在効用を正にすれば、中心市街地から少し離れた駐車場に停めて歩く、というのが解になりうる。
大山さんのや、過去の修論をあたる。
何を解きたいか、というところでの判断か、とりあえず、両方やってみるか。
2019.5.22
夏研究にむけて
ArnottやRLを見てみる。
Arnottは、線形都市で、家からCBDに車で向かい、CBD付近の駐車場に車を止めてCBDまで歩くことを考える。駐車場の前にボトルネックを一つおき、そこでの渋滞も考える。
各ユーザのコストは、渋滞による待ちコスト+通行コスト+駐車コスト+徒歩移動コスト+理想の到着時刻より早くor遅く着くコスト
で、コスト最小化。
均衡状態では全員同じコスト。
駐車場配置は、CBDからの距離によらず、一定割合を仮定。ここを変えれるか。この仮定の元だと、駐車場のラベルが、そのまま、CBDからの距離に一致する。
要は、分布を表す密度関数の積分値がラベル番号になるので、密度関数さえ決めれば、ラベリングから、CBDからの距離は与えられる。
駐車料金、通行料などで、均衡解変わる。
2019.5.20
夏研究に向けてということで、先輩方などにも相談しつつ、レビューする既往研究を探していく。
イントロとかを読むと、相互にレビューしているわけで、そこから広げていくのもよい。
[1] Arnott, Richard, Andre De Palma, and Robin Lindsey. "A temporal and spatial equilibrium analysis of commuter parking." Journal of public economics 45.3 (1991): 301-335.
Arnottは駐車場配置と混雑に関して、6本くらい連続して論文を出している。その最初のもの。さまざまな形で引用されているので、とりあえず目を通す。
[2] Franco, Sofia F. "Downtown parking supply, work-trip mode choice and urban spatial structure." Transportation Research Part B: Methodological 101 (2017): 107-122.
1次元上で、郊外-周縁-都心のモデルを立てて、駐車場配置についてやっているよう。
[3] 赤松隆、ボトルネック交通と渋滞
ボトルネック交通と渋滞で、混雑課金の話をしている
2019.5.17
五月祭準備。
豊島区のよさみを巨大な地図上にプロットする。